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【原画】観察~羽化~

¥66,000 税込

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坂ノ咲由平の絵画作品です。
昆虫の完全変態に思いを馳せた3部作のひとつ。

制作年:2019年
サイズ:F4(242×333mm) 厚み24mm
画材:キャンバスに油彩
モデル:友

※原画ですので、1点のみの販売となります。
※厚みはキャンバスの折り重なった一番厚い箇所の数値です。
※本品は額なしです。

<作品談>
2019年5月、
外出先で私はある一頭のルリタテハの幼虫と出会った。
すでにそれは終礼幼虫で、
上手くいけば羽化の瞬間が観察できると思い、
私は幼虫を自宅に持ち帰った。

持ち帰った日から2日後、
幼虫は入れておいたガラス瓶の中で無事にサナギとなった。
サナギとなってから7日後の夜、
サナギの中の蝶の翅が透けて見え、
恐らく翌朝には羽化するだろうと思われた。


翌日早朝6時、
私は慣れない早起きをしてサナギの居る小瓶の前にカメラを置き待機した。
サナギの前、カメラを睨みながら朝食をとる。
いくら待ってもなかなか羽化しなかったが、
時間が経つにつれどんどん蝶の翅がくっきりと浮き出してきた。

待っている間も暇なので、
ふとルリタテハの羽化時間はどれくらいだろう?とネットで調べると、
羽化を記録したあるサイトでは午前9:10過ぎあたりから羽化が始まったと記載されていた。

やがて小瓶の中のサナギは、
まさにその時間きっかりに羽化を始めた。
初めてじっくりと観察できた羽化の瞬間はドラマチックそのものだった。
サナギから這い出てきたばかりの蝶はまだ口吻が2本に分かれていること、
腹はでっぷりと重たそうで、
身体をリズミカルに揺らしながら翅をぐんぐん伸ばしていくこと、
翅が伸びきると赤黒いオシッコをすること。
目の前で起きたドラマチックな出来事に私は感銘を受けた。
これを絵にしたいと強く思った。

本作では、小瓶の中で起こった羽化の瞬間を見たまま描いた。
固唾を飲んで羽化を見守る自分の姿を少女に投影した。
以前アイデアスケッチに「観察」と題して描いていたモデルが友だったので、
モデルもタイトルもそこからとった。

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